テレの日記

ボクの日記です。お母さんの記録もしています。

転職漂流記〜株式会社にゃんにゃんレインボー編〜

にゃんにゃんレインボーでは、主に会社の広告デザインに関する募集をしていました。

と言っても会社の会員に対する会員専用情報誌(と言っても3ページくらいのお知らせレベル)

のデザイン、編集です。

 

当時、ペーペーのお母さんと、それなりにデザイン業務を既に他社でこなしていた

30歳くらいの男性の二人が採用されました。

詳細は忘れましたが、なぜか面接の時に英語は出来ますかと問われ、お母さんは当時

妹が交換留学生で家に来ていたオーストラリア人の女の子とコミュニケーションを

取っていたので、そのレベルでいいのかなと勝手に解釈し、英語出来ますと答えました。

 

誤解しないでくださいね。お母さんは嘘をついたつもりはありません。

本気でその程度でいいと思っての回答です。

面接をした社長はお母さんの回答の何を根拠に信じたのか、とても大きく頷いて、

とても賢くしてらっしゃる。英語も相当お出来になるんでしょうね、と勝手に解釈して

お母さんは採用が決まった…という経緯です。

 

当時、今のようにTOEICの成績で英語力を判断する考えなど中小企業には無い時代です。

今思えば、ご愁傷様です、社長さん。。。

 

そんなこんなで、業務が始まったピチピチの20歳のお母さん。

19歳から付き合って一緒に住んでる彼氏と結婚するしないでウカウカしながらのお仕事

です。

 

周りの男性社員からはチヤホヤされ、女性社員にも可愛がられ、デザイン部だからと言って

ダッサい制服は着ないで私服で来ても若いからという理由で何もかもが許されていました。

 

いざ仕事となるとお母さんはまったく役に立ちません。

例えば海外から英語のファックスが来て翻訳を頼まれてもチンプンカンプン。

会社主催のイベントで垂れ幕の製作を頼まれると、異常にデザインにこだわった

垂れ幕(端がジグザグに切られたデザイン)を提案。。。でも、お母さんにとっては

大真面目というか、悪気は一切ないのです。

 

おまけに業務に就いてから始めて知ったのは、この会社が健康器具を売るねずみ講で

あったこと。むしろお母さん的には騙された感でいっぱいでした。

 

毎日会社内では気を高めるとかいう不思議な音楽を流され、高額な会員費を払ってる

お客さんに礼状を書き、会員向けの不思議なバスツアー(ツアー代全て当社持ち!

持ち物はおこづかいだけです!…という日帰りツアー)の広告を作成するという業務…

 

次第にお母さんは嫌々仕事をするようになり、その態度が大きく現れ始めました。

そして入社から半年が過ぎた頃、ついに面談をされました。

 

面談をしてくれたのは人事のおじちゃんでした。

何か不満がおありかな?と優しく聞いてくれて、お母さんはこの会社がねずみ講なのが

非常に嫌だと究極に最悪な回答をしました。さすが20歳のお母さん、怖いものなしです。

 

人事のおじちゃんは、あぁキミ、今すっごく触れてはいけない急所を突いてきたねという

リアクションをし、汗をぬぐいながら、いい意味で会社都合で退職になるなら雇用保険が

すぐ降りるけど、どうしますかと聞いてきました。

 

遠回しですけど、会社都合の退職を勧められてるので、要はクビですね。

 

お母さん的にはもうこれ以上毎日不思議な音楽を聞かされることもなく、不思議なバスツアー

の広告を作らされる事もなく、出来もしない英語の翻訳をさせられる事もなく、これ幸いと

思い会社都合の退職を即決しました。

 

お母さん、クビって自覚あったんですかね。。。

 

退職後、雇用保険はすぐに出て良いおこづかいが出来ました。

世間知らずで働く事の意味をよく理解しないまま、お母さんは結婚しました。

 

でも一丁前に主婦になっても働きたい!と思っているお母さんは間も無くして

仕事を探し始めました。

 

今度はちゃんとデザインが出来る会社にするぞ!!と意気込んでいました。

 

株式会社にゃんリュミエール編に続く…

 

※会社名はすべて仮名です