相棒さんのカトチャンペ〜前編〜
みなさんこんばんは、
テレです!
お母さんの新しい業務の相棒さんは、推定年齢40台後半の、不思議ちゃん系の女性、カトチャンペさんです。…言いにくいので、カトチャンペと言ってもいいですか?すみません、ボク猫なのに生意気言って。
カトチャンペは、お化粧は全くしておらず土気色でシミだらけのお顔です。いつも上目遣いでジッと怖いくらい人の目を見て聞いたり話したります。
いつも昭和の時代に流行った電磁波予防のエプロンをしていて、普段は大人しいのですが、時々何かにキレていきなり怒り出したりする人です。
主語も無くなんの脈絡ない話をこちらも知ってる定で突然話しだし、何の話をしてるのか聞くと、カトチャンペしか知らない話である事はしょっちゅうです。
仕事も、拘らないといけないところと、どうでもいいところがいつもズレており、自分自身が拘ると、やらなければいけない事を放ったらかして自分の気になる事に固執してしまいます。
お母さんは今、新しいプロジェクトの立ち上げで上司の指示を仰ぎながらカトチャンペと業務をしているのですが、カトチャンペがどうでもいいところに拘って仕事が進まないので、いつもお母さんは一人大変です。
お母さんのお仕事は、ソフトウェアの技術サポートです。誰をサポートするのかというと、お客さんのとこに呼ばれて行ったけど、どうやって設定変更したらいいのか、どうやって不具合を直せばいいのか、分からなくなったサービスさん達です。
サービスさん達は技術者ですが、ソフトウェアの仕様を全て把握しているわけではありません。そんな困ったサービスさん達が「説明書通りにやってるのに、うまくできない!エラーになる!」とかいう時に、お母さんのところに助けて!!!と連絡してくるのです。
今回は、新製品のサポートなのでお母さんはマニュアルのチェックやサービスさんが「つまずく」ポイントなどを洗い出し、サポートをするに当たっての準備をしています。
なので、カトチャンペと協力して業務をチャキチャキこなさないといけないのですが、カトチャンペとやると、なかなかお仕事が進まないのです。
例えば、やらなきゃいけない事があるのに、仕様書に書いてある仕様の動きが、「本当にそうなのか!?」と突然気になりだし、業務を放ったらかしでその動きを2日もかけて確認したり。もちろん結果は仕様書通り!当たり前でしょ、動作確認済みなんだから!!
…とか。
カトチャンペの前配属先の部署での会議参加依頼のメールに対し、出なきゃ!!テレのお母さんも出席出来るかしら!?と上司に確認したり。もちろんグループアドレスが残っているだけだから会議参加依頼が来ただけで、出席する必要はなし!でも上司に「でも、メール来たので!!」と何故か食い付く。
…とか。
言い出したらキリがないほど、カトチャンペの独自の拘りは毎日続きます。勝手に一人で空回ってくれるならいいのですが、お母さんはいちいち巻き込まれるそうです。
…もう限界、まだ1ヶ月だけど。この先ずっとカトチャンペとペアを組んで仕事するの!?…と思った矢先の事、突然ヘルプデスク開設中止の周知が来たのでした。
…後編に続く