テレの日記

ボクの日記です。お母さんの記録もしています。

夕焼け小焼けの鐘と共に

みなさんこんばんは!

テレです。

 

カトチャンペがいなくなった3月から、新製品の立ち上げプロジェクトメンバーは、お母さんと元々いる上司2人の計3人になってしまいました。

 

実質、メンバーお母さん1人です。上司2人は元々クラスが上の方なので、基本常に会議でいません。お母さんに「これやってね」と指示だけし、朝から晩までいません。

 

お母さんはカトチャンペがいなくなったので、2人でやる業務を1人でやらないといけませんが、忙しいと言いつつもカトチャンペとやるよりは1人の方が仕事が捗り、意外とすぐに与えられたタスクは終わってしまいます。時々バタバタしますが、鼻くそみたいなもので、大したことありません。

 

お母さんの配属先は、勤務時間が3種類あります。ヘルプデスクのチームはサービスさん達の勤務時間に合わせて一律決まって9時-17時30。それ以外は9時−17時か9時30分−17時30分のどちらか好きな方を選べます。同じ業務をしていても、それは関係なくどちらを選択してもいい事になっています。

 

お母さんもヘルプデスクは消えて無くなったので、好きな勤務時間を選べるようになりました。

 

それにしても、お母さんはフルタイム勤務とは実働8時間、拘束9時間が最低限と思っていたので、まさか実働7時間、拘束8時間なんて世界があるなんて知りませんでした。この事業所はヘルプデスクでさえ実働7時間30分…しかも基本的に残業がない。そして正社員という安定感のある雇用形態…

 

なんて素晴らしい…お母さんは今までの苦労(転職漂流記参照)を走馬灯のように思い出し、あぁ神さまは私を見捨てなかったと唇を噛みしめるのでした。

 

そして、お母さんの選んだ勤務時間は9時-17時でした。忙しいとはいえ、残業する程でもないので定時に上がれるお母さんは、3月1日17時ちょうどに、初めてのこの勤務時間に上がって会社の外に出ました。

 

3月のまだ風が冷たい品川ですが、もう日は伸びていて黄昏にうっすら夕焼けが残っていました。駅に向かって歩き出すと、17時の夕焼け小焼けの鐘の音が響いていました。

 

あー、人間らしい働き方と生活してるなぁとお母さんは思いました。派遣という雇用形態であのままいたら、こんな「普通の」生活は手に入らなかった。正社員とは、なんてありがたいポジションなんだろう。

 

お母さんは、会社に振り回されてあちこち飛ばされたと憤慨していたカトチャンペを思い出しました。あちこち飛ばされる…なんて幸せなの。

 

要らないと言われようが、使えないと言われようが、「飛ばされた」そこには仕事がある。生活が出来る。例えその仕事が自分が嫌な苦手な仕事でも。これが派遣であれば、そうはいかない。派遣で「要らない」「使えない」と言われたら、もう仕事が無くなる、生活が出来なくなるのです。

 

カトチャンペは、自分がどれだけ恵まれた環境にいたか分かっていたのかな。いっぱい飛ばされても、それでもチャンスをくれた社長の慈悲深さに気付かなかったのかな。

 

最近、まっすぐ家に帰っていたお母さんですが、カトチャンペを思うとなんだか切なくて、18時前の早すぎるhappy hourでまたベロンベロンになって帰って来たのでした。

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