テレの日記

ボクの日記です。お母さんの記録もしています。

手話ポエムと、手話で絵本読み語り

みなさんこんばんは、テレです!

 

ずいぶん前にボクのブログに書きましたが、お母さんは手話にとても興味を持っています。一度は覚えようと努力しましたが、これまた手話は立派な語学なので一筋縄にはいきません。

 

手話はジェスチャーとは異なるので、身振り手振りで「言語」として通じるわけではないのです。単語だけ組み合わせても通じないところは、フランス語にも似ています。

 

お母さんが手話の勉強でいちばん「聞こえる語学勉強と違うな」と感じたのは、「見る」という情報だけで勉強する事。聞こえる語学のように、何かをしながら聞いて復唱するという「ながら」勉強ができないのです。

 

しかも、静止画では会話で重要な流れが分かりにくい。だから常に動画を集中してみる必要があるのです。

 

聞こえる人間にとって、これは大変ですよ。だっていくら耳を塞いでも、勝手に周りの音が入ってくるのですから。集中しても、音のない動画を見続けるというのは、想像以上の集中力と精神力がいります。

 

そう考えると、三宅くんはエライですね。ファンの子にろう者がいて、手話で話しかけられて答えられなかったのがきっかけで手話を勉強したそうですから。今じゃNHKのみんなの手話で普通にろう者の先生と喋ってますからね。本当に尊敬します。

 

そんなわけでお母さんはちゃんと手話を勉強しなくなりましたが、毎週みんなの手話は欠かさず見ています。みんなの手話は手話という語学番組ですが、ろう者独自のろう文化も伝えています。

 

みんなの手話のメイン講師は、あの明晴学園の森田先生です。お母さんは一度このろう学校に見学に行きましたが、とても素晴らしい学校でした。詳しくはボクのブログ「明晴学園の子ども達」を見てくださいね!

 

さて、みんなの手話では手話ポエムと絵本の手話読み聞かせを紹介しています。手話ポエムは、森田先生の担当です。絵本の手話読み聞かせは今季は砂田アトムさんというろう者の俳優さんが担当です。

 

手話ポエムってみなさんご存知ですか?いわゆるポエム(詩)を手話で表現するのですが、聞こえる人が字で書いた詩とは違い、無音で小さな一人演劇のような感じです。

 

その表現はとにかく美しいの一言で、手話で表すその情景が目に見えるようで、それは音なんてなくても誰でも一体になって同じ景色を見ているような、とても不思議で幻想的な世界に引き込まれたような気持ちになります。

 

絵本の手話読み語りは、絵本を聞こえる子供に読み聞かせるように、手話で絵本の物語を表現します。こちらもその手話は美しく、絵を見たり話を聞いたりするよりも、ずっと情景が伝わり、その絵本の世界にまるでいるような錯覚を覚えます。

 

手話が分からなくても、手話ポエムや絵本手話語りはその美しさが通じるでしょう。まさに芸術だとお母さんは言っています。

 

お母さん、お母さんはダメダメなので手話の勉強は進んでいませんが、日常でハッとした時に「この人はろう者や難聴者かもしれない」と考えられるようになりましたね。

 

聞いていないのではなく、聞こえないのだ。ボク達のような聞こえる生き物が多い世の中で、いかに少数派が生きにくい事か。

 

お母さん、ボク、それに気付けただけでも人生得したと思いますよ。ラッキーですね、お母さん!!

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全然関係ないですけど、

お母さんが買ったサニーレタスに着いて来たてんとう虫さんです。

ボクに見つからなくて、幸運でしたね…

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