ステキなママ達

みなさんこんばんは、テレです！

お母さんの職場は、おじちゃんとおばちゃんしかおらず、若い人が一人もいません。だいたいお母さんと同じ位かそれ以上です。

そんなお母さんはいつも、主婦のみなさんとワイワイお昼ご飯を食べるのですが、お母さんは今の職場の人間関係に恵まれていて、みなさん明るく爽やかで、みんな素朴で気取ってなくて、すごくステキなママさん達なんです。

話題はいつも、家族のことや日常普通にあるどうでもいい事ばかり。それをみなさん、まるで映画の主人公のようにすごく臨場感溢れて話すんです。

兄弟揃って発達障害の息子を持つシングルマザーは、「まーったく、あの子、結局卒業式も入学式も行けなくて、アタシ一人で卒業証書を学校に取りに行ったのよー！バッチリ化粧したのに、もー！！」とゲラゲラ笑いながらその苦労を話して思い詰めないようにしています。

生まれも育ちも中目黒、結婚して子供が出来ても中目黒に住んでる地味な見た目のママは、「アタシが子供の時は、中目黒なんて何にも無くて、普通の下町みたいなトコだったのに、今じゃやたらオシャレになっちゃってさー。保育園に娘を迎えに行ったら、モデルやってますとかいうママがいて、保育園のお迎えなのに、こーんなツバの大きいセレブ的な帽子被って上から下まで雑誌から出てきたみたいな格好をして、引いちゃったよー。町中がそんなおっしゃれーな人ばっかで、住みにくい町になったわー」と愚痴をこぼしたり。

息子が小学生のママは、「明日、旗振り当番でさー、午前休取らないといけないわけ〜。ウチの住んでる地区、そういう系ぜーんぶあたし達親が当番制でやるんだけどさー、なんか本の読み聞かせ当番とかもあるんだよ！いる！？本の読み聞かせ当番！要らないでしょってアタシ思うんだよね！？」と口をトンガらせながらもちゃんとお当番をやってます。

その他いろいろ、モヤシのヒゲは取る派か取らない派かとか。息子の友達に面と向かって「よー君のおばあちゃん？」と言われてショックだったとか。亡くなった親戚の死を誰も言ってないのに母が「お香典用意しなきゃ」と言って予知したとか。もうすぐ小学校に上がる娘のマイブームがお風呂あがりにパンツを履かずに家中走り回ることが困るとか。

本当にみなさん、毎日の日常普通に過ぎてく出来事を、我先にと話しては笑い転げ、時には切実な悩みもさりげなく混ぜ込み、1時間という短いお昼休みの時間の中で、誰も傷つけず誰も責めずウンウンと頷きながら聞いて、時には聞き流して、わーっと発散して、また仕事に戻る。

仕事が終われば家事をこなし、子供の世話をし、そしてまた今日と同じような明日を迎える。毎日毎日それの繰り返し。でも、ママ達はキラキラ輝いている。

お母さんは、そんなステキなママ達と一緒に過ごせて幸せだなと感じました。そういえば、ミキコさんもそんなステキなママですね。結婚した頑張り屋さんも、そんなステキなママにいつかなるのですね。

お母さん、お母さんの周りにはステキな人ばっかりいて幸せですね！！よかったですね、お母さん！！

…マタタビの匂いがする縫いぐるみにボクは夢中で、最後の方のお母さんの話を聞いていないボクでした。